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【特集】芙蓉リース Research Memo(3):芙蓉グループ。比較的に早い時期に航空機ビジネスへ参入


■会社概要

(2)沿革

芙蓉総合リース<8424>は、1969年に富士銀行(現(株)みずほ銀行)や丸紅飯田(株)(現丸紅)を中心とする芙蓉グループ6社を株主として設立された。

その後、順調に業容を拡大すると、1988年に米国に現地法人を設立。1999年には航空機リースのメッカであるアイルランド(ダブリン)に現地法人を設立した。最近、各社が注力している航空機ビジネスへの参入は比較的早いほうであり、レバレッジドリース(投資家募集型の航空機リース)などの実績やノウハウも積み上げてきた。

また、1987年に横河電機<6841>との合弁により横河レンタ・リース(株)(計測器で高いシェア)を設立、1999年にはニチイ学館<9792>との合弁にて(株)日本信用リース(医療機器・設備や福祉用具で高いシェア)を設立するなど、他社との連携にも取り組んできた。

同社にとって大きなターニングポイントとなったのは、2004年12月の東証1部上場と2008年4月のシャープファイナンスの連結子会社化(株式の65%を取得)である。特に、シャープファイナンスは収益性の高いリテール(ベンダーリース)分野で高いシェアを誇っており、事業領域の拡張と規模拡大の両面で同社の業績に大きく貢献してきたと言える。

また、2014年6月には英国の航空機関連サービス会社ALM 2010 Limited(Fuyo Aviation Capital Europe Limetedに商号変更)を連結子会社化(全株式の取得)し、航空機ビジネスの拡大に向けて推進体制の強化も図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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