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【経済】中国:自動運転車を商用化、北京汽車が観光地「紅海灘」に投入


自動運転車の実用化に向けた動きが中国でも進んでいる。自動車大手の北京汽車集団は遼寧省盤綿市大窪区に位置する観光名所、「紅海灘風景区」内で自動運転車を走らせるプロジェクトを推進する計画を固めた。同社の自動運転車開発事業が商用化段階に入ったことを意味する。鳳凰汽車が7日付で伝えた。
北京汽車集団新技術研究院と大窪区人民政府は6日、自動車運転車に関する戦略事業提携を結ぶ契約書に署名。「紅海灘風景区」を訪れる観光客向けに、自動運転車を周遊させるプロジェクトを共同で立ち上げることを確認した。
合意書によると、早ければ今年9月にも第1期エリアを完成させる。運営を開始する予定。プロジェクトの運営主体となる新会社を双方の共同出資で設立し、各種手続きを進める運びだ。
風景区内に専用レーンを設け、歩行者との衝突を回避。車車間(V2V)/路車間(V2I)などの各種通信システムも活用し、安全でスムーズな車両走行を実現させる。
北京汽車集団は第13次5カ年計画(2016~20年)の4大事業戦略の一つに「スマート化」を掲げた。自動運転車の開発はその重要なテーマだ。今回の取り組みは、同社の自動運転技術開発における商用化への第一歩として受け止められている。
「紅海灘風景区」は渤海の最奥部に形成された大三角州の一部。巨大な湿原を埋め尽くすマツナと呼ばれる植物が10月にかけて真っ赤に変化し、湿地帯をバラのような色で染め上げる。「レッドビーチ(Red Beach)」とも呼ばれる。
2015年は観光客延べ140万人が訪れ、チケット収入は7000万人民元(約1億円)を超えた。今年は1億人民元超が見込まれている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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