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【市況】NY株式:ダウは78ドル高、追加利上げへの警戒感が後退


6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は78.00ドル高の17918.62、ナスダックは36.26ポイント高の4859.16で取引を終了した。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、売りが先行。その後は、FOMC議事録の発表を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小し上昇に転じた。FOMC議事録では大半のメンバーが利上げ実施前に英国民投票の結果を見極めることを支持したことが明らかとなり、追加利上げの後退が好感され、上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で不動産や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

鉱山会社のニューモント・マイニング(NEM)は金相場の上昇を受け、堅調推移。バイオ医薬品のメディベーション(MDVN)は仏製薬大手のサノフィなど複数企業と身売り交渉を行っていることが明らかとなり、買われた。一方で、航空大手のアメリカン航空(AAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)はクレディスイスによる投資判断引き下げを受け、下落。ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は決算内容が嫌気され、軟調推移となった。

本日、連邦準備制度理事会(FRB)のタルーロ理事はインフレ率の上昇が確認できるまで、利上げには慎重になるべきとの考えを示した。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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