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【市況】米国株見通し:欧州不安受けた世界的なリスク回避の流れ拡大か

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2071.25(-11.50) (18:25現在)
ナスダック100先物 4375.75(-28.25) (18:25現在)

グローベックスは軟調
欧州は全般売り先行
地政学リスク

18:25時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は軟調に推移している。

5日の米株式市場は下落。連休中に発表された6月の英建設業購買担当者景況指数(PMI)やサービス業PMIが予想を下振れ、欧州連合(EU)離脱を巡る同国経済への懸念が再燃したことが嫌気されて売りが先行。原油相場の下落も嫌気され、終日軟調推移となった。ダウ平均は108.75ドル安の17840.62、ナスダックは39.67ポイント安の4822.90。

グローベックスの米株先物は軟調に推移しており、NYダウで100ドル安を織り込んで推移している。欧州は全般売りが先行しており、スペインIBEX35が2%近く下げているほか、イタリアFTSEMBが1.9%、独DAXが1.8%と軒並み大きな下げとなっている。英国のEU離脱が決まった結果、同国経済の見通しは悲観的なものとなった。さらに、他の欧州諸国への打撃はより直接的かつ深刻なものになりかねないとみられるなか、リスクが集中しやすいとしてイタリアの銀行に対する危機感が高まっている。欧州の新たな火種への警戒が混乱につながっており、スペインへも波及している状況。

欧州不安が高まるなか、世界的なリスク回避の流れが一段と強まりそうである。なお、経済指標ではISM非製造業景況指数(6月)が予定されているほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月14-15日会合分)が発表される。議事録では英国のEU離脱の懸念の認識度合い、雇用情勢、金利見通し等の手掛かりが相場の変動要因になりそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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