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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月6日

 6日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比290円安の1万5378円だった。取引時間中は500円を超える下げ幅を示現したが、短期的な売り込み過ぎから終盤は買い戻されている。下げの主因は欧州金融不安とそれに伴う円高。英国ショックの余韻で先物主導の売買が株価の振幅を大きくさせているようだ。

 昨日の米国市場は欧州株安と原油安を受けてダウ平均が5日ぶりに反落した。欧州ではイタリアの一部銀行がECBから不良債権の削減を求められたことから経営不安が浮上。欧州全体に金融システムへの懸念が広がり銀行株が軒並み下落した。もともと金利低下で収益環境が芳しくないことから金融株は売りの対象となっている様子。さて、7日ぶり反落となった昨日で戻り一巡感の出た東京市場は、欧州発の金融不安から本日は先物主導で急速に下げる展開となった。三菱UFJ <8306> やみずほ <8411> が年初来安値を更新するなど中核銘柄の下げが市場センチメントを低下させている。円相場は1ドル=100円50銭台まで上昇。依然として円高圧力のあるところも見せており、これが押し目買いを入れにくくさせる主因でもある。日経平均は今日のところは終盤に大きく下げ渋っているが、売り方の買い戻し以外に実需が見当たらずじり貧商状に陥りやすい。今週末には米国の雇用統計の発表が控えており、日経平均は引き続き1万5000円台前半で神経質な展開を強いられそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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