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【経済】Brexitは米国経済に重大な影響を与えない?


 英中央銀行のカーニー総裁は「金融安定へあらゆる行動をとる」、「欧州連合(EU)離脱決定の衝撃に伴うリスクが具体化し始めた」との見解を表明したことが材料視された。株安を受けて米長期債利回りは一段と低下し、1962年以降における最低水準を更新した。

 英国のEU離脱(Brexit)は世界経済の減速につながると懸念されているようだが、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は5日、「英国のEU離脱は大きな問題ではないようだ」、「EU離脱の影響は想定内」との見方を示した。市場関係者の間では、「英国のEU離脱の影響を過小評価すべきではない」との見方が出ているが、「米国経済に重大な影響を与えるとは思えない」との声も聞かれている。

 英国のEU離脱は、おおむね欧州地域に限定された問題であり、米国側ではEU離脱に関する協議が長期化しても、金融不安や信用収縮が世界的な規模に拡大する可能性は低いとの見方が増えているようだ。このような見方はドル相場に対する支援材料になるとみられる。
《MK》

 提供:フィスコ

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