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【市況】概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は値上がり、習近平国家主席が国有企業の構造改革を加速すると明言

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 52568.66 +0.64%
5日のブラジル株式市場は6日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比726.39ポイント安(-1.38%)の51842.27で取引を終えた。52565.20まで上昇した後、一時51510.43まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力が強まった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かり。ほかに、英国の欧州連合(EU)離脱問題が世界経済の先行き不透明感を強めるとの懸念が高まっていることや、ブラジルの輸出が打撃されるとの懸念が嫌気された。国内では、テメル暫定政権の改革に対する期待が高まっている一方、足元の弱い経済指標が改めて圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 1907.48 +0.57%
5日のロシア株式市場は6日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は、前日比11.84ポイント安(-0.62%)の1895.64で取引を終了した。1907.48から1887.05まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、ブレンド原油価格の急落が警戒され、資源銘柄を中心に売りが広がった。この日のブレンド原油は4%以上下落し、50米ドル(1バレル当たり)の大台を割り込んだ。6月の中国の経済活動指数が前月の50.5から50.3まで落ち込んだことが足かせになったもようだ。ほかに、イタリア銀行の不良債権問題が再び台頭していることも警戒材料となった。

【インド】SENSEX指数  27166.87 -0.41%
5日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比111.89ポイント安(-0.41%)の27166.87、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同34.75ポイント安(-0.42%)の8335.95で取引を終えた。

売りが先行した後はマイナス圏でもみ合う展開となった。高値警戒感が浮上し、利益確定を狙った売りが増えたことが株安の要因とみられている。欧州諸国の株安も嫌気されたようだ。

【中国本土】上海総合指数 3006.39 +0.60%
5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.79ポイント高(+0.60%)の3006.39ポイントと3日続伸した。約2カ月半ぶりに節目の3000ポイント台を終値ベースで回復している。

政策期待が支え。民間投資促進のため、投資の伸びが減速している地域に国務院が監督チームを派遣すると伝えられている。習近平国家主席が4日、国有企業の構造改革を加速すると明言したことも追い風だ。このほか、中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和のスタンスを強めていることもプラス。このところ連日でリバースレポを通じた資金供給を実施してきた。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内に打ち出されるとの観測も広がっている。

《CS》

 提供:フィスコ

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