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2016年07月05日15時49分

【経済】中国:人民元安で資金流出が加速、GSは5月に260億米ドルと試算


人民元相場の先安懸念が強まるなか、中国からの資金流出が加速しているもようだ。ゴールドマン・サックス(GS)は最新リポートで、5月の資金流出規模が260億米ドル(約2兆6620億円)に達した可能性があると指摘。政府の公式データを大幅に上回るペースで、資金が流出している可能性に言及した。香港メディアが5日伝えた。
GSによると、中国外貨管理局の外貨決済データに基づいた場合、5月の純流出規模は約20億米ドルだったが、実際には260億米ドル規模の資金が流出した恐れがあるという。昨年10月からの累計で、外貨の純流出規模は5000億米ドルに拡大。これは外貨管理局のデータから導かれる数字(3300億米ドル)を5割ほど上回る水準だ。
こうした状況についてGSは、サヤ取りのための投機的な動きが一因と指摘。中国企業などがオフショアで人民元を購入し、国内で売却していると指摘した。
なお、人民元のオンショア相場は4日、対米ドルで約5年半ぶりの元安水準を記録。先月末の英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利して以降、人民元を含む新興国通貨は軒並み低調に推移している。今年4~6月の累計では、オンショア、オフショアともに人民元が対米ドルで3%近く下落。四半期ベースの下落率としては、1994年の人民元切り下げ以降で最大を記録している。
中国人民銀行(中央銀行)も一定の元安を許容。人民銀が朝方発表した5日基準値は1米ドル=6.6594人民元(前日比で0.0122人民元の元安・ドル高水準)と、2010年末以降の最安値を再び更新している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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