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【材料】ニックス---通期の業積予想を下方修正、今後はオリジナル素材応用製品の強化などで収益回復を目指す

ニックス <日足> 「株探」多機能チャートより

ニックス<4243>は工業用プラスチックファスナーやプラスチック精密部品、オリジナル素材応用製品(プラスチックに防虫や導電性などを付与し製品化したもの)、電子基板の実装工程で使用される生産設備治具などを手掛ける。中国や香港、北米にも拠点。製品の納入先は、事務機器業界や家電・映像機器業界、自動車業界、住宅設備業界など幅広い。

同社は5月12日に2016年9月期の業積予想を下方修正。売上高を従来予想の46.10億円→41.00億円(前期比11.1%減)、営業利益を4.03億円→2.51億円(同37.7%減)にそれぞれ引き下げた。理由は、景気低迷に伴う設備投資意欲の低下や、主要顧客である事務機器業界向け製品の低迷に加え、為替が円高に振れているため。なお、同日に発表した第2四半期累計決算は売上高が前年同期比12.8%減の20.39億円、営業利益が同56.0%減の1.14億円で着地した。

足もとの環境は厳しいものの、今後はオリジナル素材応用製品の開発強化や原価低減の徹底、海外拠点の拡充による販売力強化などで収益の回復を図る。なお、同社は中期展望として2020年9月期に売上高70.00億円、経常利益率15.0%に引き上げる目標を掲げている。達成に向けては、1)現地調達および現地生産化への対応力強化、2)国内生産拠点の技術力強化、3)新たな「オンリーワン事業」の確立、などの課題に取り組んでいく考えだ。

《TN》

 提供:フィスコ

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