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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月4日

 4日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前週末比93円高の1万5775円だった。朝方は連騰による反動やシカゴ市場の日経平均先物が安く終えていたため、日経平均は128円安のスタートとなったが、1万5500円台の下値の堅さが確認されると徐々に買い戻しが優勢となっていった。為替相場の落ち着きなどもあって中頃からはプラス圏へ浮上。今度は一転して122円高まで買い進まれるなど英国ショック安後の戻り高値を更新している。ただ、市場の出来高はかなり薄く上値追いの勢いはない。全値戻しに近い海外主要指数と比べ、円高というマイナス要因がある日本株は、今のところ2/3戻りにも及ばない水準でモタついている。明日以降は連騰による警戒感から上値の重い相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は英国に続くEUなど主要国の金融緩和期待からダウ平均が小幅ながらも4日続伸した。取引時間中は一時1万8000ドルの大台に乗せるなど、英国離脱ショックで下げた分ほぼ全て取り戻す強さを見せている。この日発表された米国の経済指標の改善もプラスに働いた模様。もっとも、3連休入りを控え終盤には伸びを欠いてしまった。米国株を含め今週は米雇用統計の発表を控えており、上値を追う動きは鈍くなるだろう。個別では自社株買いを発表した小森(6349)、セイノーHD(9076)が上昇。関東などで猛暑日が続いていることから森永菓 <2201> 、伊藤園 <2593> などが年初来高値を更新している。一方、昭シェルとの統合が不透明化している出光興産 <5019> が大幅続落へ。(ストック・データバンク 編集部)

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