市場ニュース

戻る
 

【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):7&iHD、良品計画、東レなど

セブン&アイ <日足> 「株探」多機能チャートより

7&iHD<3382>:4203円(前日比-61円)
4日続落。16年3-5月期(第1四半期)の業績観測が報じられている。営業利益は前年同期並みの820億円程度だったようだ。前年同期までの3年間は毎年5%超の伸びを維持してきたが、16年は頭打ちになるという。主因は北米のコンビニ事業で、対ドルの円相場が前年同期より約7円の円高となり、円換算の収益が目減りしたもよう。市場コンセンサスでは860億円弱と見込まれており、今回の観測報道はこれを下回る内容となっている。


良品計画<7453>:24060円(前日比-1460円)
急反落。16年3-5月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は前年同期比19.6%増の114億円で着地した。事前の観測報道や市場コンセンサスの105億円程度を上回り、実績はポジティブとの見方が多い。ただ、SMBC日興証券では、円高が子会社利益の換算だけにとどまらずマイナスに働きうると会社側からコメントがあったことや、毎四半期中国の既存店売上見通しが鈍化している点をネガティブと指摘している。


ロックオン<3690>:2793円(前日比+378円)
大幅続伸。テックビューロが提供するブロックチェーン技術「mijin」を利用したeコマース用受注エンジンの第二段階の技術検証を完了したと発表している。デジタルコンテンツや電子チケットの販売等、現状の電子商材販売の課題を大きく改善できる技術として具体的に活用可能である基礎的な確認を終えることができたという。同社は目標とする汎用性の高いECインフラ技術への活用を視野に、更なる検証を継続していく方針としている。


アエリア<3758>:955円(前日比+135円)
大幅に4日続伸。連結子会社のGESIが、16年夏のサービス開始予定で準備を進めているスマートフォン向け新作オンラインRPG(Project名「ZEUS」)の正式タイトルを「ELCHRONICA(エルクロニカ)」として、ティザーサイト(プロモーション用サイト)を公開したと発表している。サービス開始に向けて事前登録を実施する予定としており、今後ティザーサイトより随時情報を公開するという。


アクトコール<6064>: - 円
ストップ高買い気配。子会社のインサイトが「FinTech(フィンテック)事業部」を新設したと発表している。インサイトは家賃収納代行サービスを展開し、15年11月期実績で月間取扱件数は約10万件、家賃等取扱高は66億円となっている。FinTech事業部を新設し、AI(人工知能)やビッグデータ・アナリティクスの研究開発企業等との協業により、決済・与信、レンディング、ダイナミックプライシング等に関する新規サービスの創出を進める。


東レ<3402>:891.1円(前日比+23.2円)
3日ぶり反発。16年4-6月期(第1四半期)の業績観測が報じられている。営業利益は前年同期比5%増の390億円前後になったようだ。4-6月期としては過去最高を更新したもよう。繊維や電子材料で付加価値を高めた製品の販売が伸びたほか、原価低減や原材料安も採算改善につながったという。市場コンセンサスでは16年4-6月期営業利益は360億円強と見込まれており、これを上回る報道内容がポジティブ視されているようだ。


クスリのアオキ<3398>:5540円(前日比-620円)
大幅続落。大和証券がレーティングを「1(買い)」から「3(中立)」に、目標株価を6800円から6500円にそれぞれ引き下げている。16年5月期の営業利益は大和証券予想や市場予想を若干下回り、特に第4四半期(16年3-5月)は前年同期比7.2%営業減益で軟調だったと指摘。また、16年5月期計画も既存店数に対し22%の出店とハイペースだが、過度な新店計画は好ましいものではなく、影響を確認したいと述べている。

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均