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【市況】今週の【日経平均】6月27~7月1日『内需・ディフェンシブ株がリバウンド』

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

【日経平均は大幅反発、内需・ディフェンシブ株がリバウンド】27日(月)

■概況■15309.21、+357.19
27日(月)の日経平均は大幅反発。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて前週末の海外株式市場は大幅下落し、NYダウは610ドル安となった。しかし、シカゴ日経225先物清算値は15120円とひとまず15000円台をキープし、日経平均は前週末の急落に対する自律反発を意識した買いが先行して201円高からスタートした。寄り付き後は109円高まで上げ幅を縮める場面もあったが、前場はおおむね15200円を挟んだ水準で堅調に推移した。後場に入ると一段高となり、引けにかけて15300円台を回復した。大引けの日経平均は前日比357.19円高の15309.21円となった。東証1部の売買高は22億8285万株、売買代金は2兆3094億円だった。業種別では、パルプ・紙、陸運業、医薬品が5%を超える上昇となった。一方、証券が4%超、鉱業が3%超の下落率となった。


◆注目銘柄◆
ソフトバンクグ<9984>やファナック<6954>が上昇したほか、ファーストリテ<9983>が4%高となり指数をけん引した。JT<2914>、NTTドコモ<9437>が5%超、NTT<9432>、KDDI<9433>、アステラス薬<4503>が6%超の上昇と、内需・ディフェンシブ関連株に買い戻しが入り上昇が目立った。また、中期経営計画を発表したVテク<7717>や、ソフトブレーン<4779>がストップ高で東証1部上昇率上位となった。一方、三菱UFJ<8306>が3%安と売られたほか、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。一部証券会社の投資評価引き下げを受けてマツダ<7261>が9%超、野村<8604>が6%超の下落に。また、欧州関連株の一角が大幅続落し、竹内製作所<6432>、日立キャピ<8586>や、後場に入り弱含んだシャープ<6753>などが東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は小幅続伸、内需株が買われ15000円割れから切り返す】28日(火)

■概況■15323.14、+13.93
28日(火)の日経平均は小幅続伸。27日の欧米市場は欧州経済の先行き不透明感から軒並み弱い値動きで、NYダウは260ドル安となった。日経平均もこうした流れを受けて214円安からスタートすると、朝方に一時14987.79円(前日比321.42円安)まで下落した。しかし、内需・ディフェンシブ関連株を中心に買いが入り、日経平均は急速にプラスへと切り返した。政策対応に対する期待の高まりなどが相場を下支えしたようだ。後場に入ると15443.82円(同134.61円高)まで上昇する場面があり、買い一巡後もプラス圏で推移した。大引けの日経平均は前日比13.93円高の15323.14円となった。東証1部の売買高は24億9562万株、売買代金は2兆3571億円だった。業種別では、建設業、倉庫・運輸関連業、食料品が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、ゴム製品、保険業が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
NTT<9432>、ソニー<6758>、KDDI<9433>などが堅調で、ソフトバンクグ<9984>やJT<2914>も小幅に上昇した。小野薬<4528>は「オプジーボ」が米当局より画期的治療薬に指定されたと発表し3%超の上昇。前日決算発表したしまむら<8227>は9%近く上昇した。また、一部証券会社の投資評価引き上げが観測されたVテク<7717>が商いを伴って12%近く上昇し、ソフトブレーン<4779>、リックス<7525>、ワイエイシイ<6298>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、トヨタ自<7203>が3%を超える下落となったほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株も軟調。引き続き欧州関連株が売られキヤノン<7751>やマツダ<7261>は3%前後の下落に。また、出光興産<5019>の創業家などが合併反対を表明と報じられたことから昭和シェル<5002>が後場急落し、住江織<3501>、ツバキ・ナカシマ<6464>、ヤマハ発<7272>などとともに東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は大幅に3日続伸、欧米株高で英EU離脱懸念が一服】29日(水)

■概況■15566.83、+243.69
29日(水)の日経平均は大幅に3日続伸。28日の海外市場では英国の欧州連合(EU)離脱による懸念が一服し、NYダウは269ドル高となった。こうした流れを受けて日経平均は200円高と15500円台を回復してスタートしたが、朝方に開催された政府・日銀の緊急会合で目新しい材料が観測されなかったことから伸び悩む場面もあった。しかし、前場後半に差しかかると先物に断続的な買いが入り、再び上げ幅を拡大する展開となった。後場には一時15626.66円(前日比303.52円高)まで上昇し、その後も高値圏で堅調に推移した。大引けの日経平均は前日比243.69円高の15566.83円となった。東証1部の売買高は21億0088万株、売買代金は2兆2060億円だった。業種別では、保険業や鉄鋼が4%超、電気機器が3%超の上昇となった。一方、下落したのは水産・農林業、小売業、食料品の3業種のみだった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>が3%近く上昇したほか、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、みずほ<8411>など売買代金上位は全般堅調。ソニー<6758>、東エレク<8035>、村田製<6981>は4%超の上昇。ソニーは本日、経営方針説明会を開催したほか、一部海外メディアが足元の株価下落は行き過ぎと指摘したことも材料視された。金融セクターのリバウンドの動きから東京海上<8766>は6%高と上げが目立った。また、ソフトブレーン<4779>や宮越HD<6620>がストップ高で本日の取引を終え、東証1部上昇率上位となった。一方、売買代金上位ではJT<2914>や花王<4452>がさえなかった。出光興産<5019>は創業家が昭和シェル<5002>との合併を反対していることを受けて6%を超える下げ。第1四半期決算が減収減益となったJフロント<3086>は4%安に。また、有機EL関連として買われていたVテク<7717>は特許権を巡る係争から急反落し、平和堂<8276>やライトオン<7445>などとともに東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は小幅に4日続伸、買い戻し一巡と円強含みで安値引け】30日(木)

■概況■15575.92、+9.09
30日(木)の日経平均は小幅に4日続伸。29日の海外市場では英国の欧州連合(EU)離脱に対する懸念後退が進み、NYダウは284ドル高となった。こうした流れを受けて日経平均は185円高からスタートすると、朝方には一時15781.69円(前日比214.86円高)まで上昇する場面があった。ただ、日経平均は前日までの3日間で計614円上昇しており、買い戻しが一巡すると円相場の強含みとともに上値の重い展開となった。後場に入ると15700円を挟んだもみ合いが続いたが、引けにかけて弱含み安値引けとなった。大引けの日経平均は前日比9.09円高の15575.92円となった。東証1部の売買高は21億2956万株、売買代金は2兆2611億円だった。業種別では、鉱業、石油・石炭製品、証券が上昇率上位だった。一方、繊維製品、水産・農林業、医薬品が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
ソニー<6758>、三井住友<8316>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、キヤノン<7751>などがしっかり。ロボット事業への再参入が伝わったソニーは一時4%を超える上昇となった。前日急反落したVテク<7717>は、一部証券会社の高評価付与を受けて反発。前日上場したコメダHD<3543>は6%近く上昇し公開価格を上回った。また、SKジャパン<7608>、gumi<3903>、M&Aキャピ<6080>などが東証1部上昇率上位となった。一方、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、JT<2914>、NTT<9432>、みずほ<8411>などが軟調。アローラ元副社長を巡る一部報道を受けてソフトバンクグ<9984>もマイナスに転じた。売買代金上位ではエーザイ<4523>が4%安と下げが目立った。また、WSCOPE<6619>、ソフトブレーン<4779>、リックス<7525>などが東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は5日続伸、欧米株高で買い先行も上値重く】01(金)

■概況■15682.48、+106.56
01日(金)の日経平均は5日続伸。欧州中央銀行(ECB)が債券購入のルール緩和を検討との報道を受けて前日の欧米株は上昇。また、寄り付き前に日本銀行が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)は予想をやや上回ったが、追加緩和期待が後退するものではなかった。日経平均は122円高からスタートすると、前場に15765.00円(前日比189.08円高)まで上昇する場面があった。ただ、午前に発表された中国の6月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り、為替相場が円高に振れるとともに上値の重い展開となった。大引けの日経平均は前日比106.56円高の15682.48円となった。東証1部の売買高は17億3592万株、売買代金は1兆7958億円と低調だった。業種別では、水産・農林業、医薬品、化学が上昇率上位だった。一方、空運業、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ソニー<6758>、JT<2914>などがしっかり。KDDI<9433>、良品計画<7453>、東芝<6502>は2%超上昇した。前日に第1四半期決算を発表したニトリHD<9843>は商いを伴って8%近く上昇。また、ソフトブレーン<4779>がストップ高で取引を終え、キャリアリンク<6070>、SKジャパン<7608>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、Vテク<7717>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、ファナック<69541>などが軟調。出光興産<5019>は昭和シェル<5002>との経営統合を巡る不透明感が引き続き嫌気され5%超の下落。米当局より新たなリコールが警告されたタカタ<7312>は6%安に。また、WSCOPE<6619>に加え、前日決算発表したアダストリア<2685>やクスリのアオキ<3398>が東証1部下落率上位となった。


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《TM》

 提供:フィスコ

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