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【経済】日米の注目経済指標:6月米雇用統計は改善予想も利上げ遠のく


7月4日-8日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■6日(水)午後9時30分発表予定
○(米)5月貿易収支-予想は-400億ドル
参考となる4月実績は-374.36億ドルで貿易赤字額は予想を下回った。輸出が予想を上回ったことが要因。6月については輸出が順調に推移するとみられているが、輸入額は増加する可能性があり、貿易赤字幅はやや拡大する見込み。

■7日(木)午後9時15分発表予定
○(米)6月ADP雇用統計-予想は前月比+15.0万人
参考となる5月実績は、前月比+17.3万人で市場予想の17.5万人とほぼ一致した。民間部門の雇用者数は順調に推移しており、労働市場の穏やか改善が続いていることを示す内容だった。6月については、新規失業保険申請件数が若干減少していることから、雇用者数は市場予想をやや上回ってもおかしくない。

■8日(金)午前8時50分発表予定
○(日)5月経常収支-予想は+1兆7375億円
参考となる4月実績は+1兆8785億円で黒字額は3月実績を大きく下回ったが、前年同月比では上回った。4月は貿易・サービスの黒字額が減少しており、経常黒字額の減少につながった。5月については財・サービスの黒字額が減少する可能性があるため、経常黒字額は4月実績をやや下回る見込み。

■8日(金)午後9時30分発表予定
○(米)6月雇用統計-予想は、非農業部門雇用者は+18.0万人、失業率は4.8%
参考となる5月実績は非農業部門雇用者数が前月比+3.8万人、失業率は4.7%。非農業部門雇用者数は市場予想の+15.8万人程度を大幅に下回った。大手企業のストライキの影響があったが、雇用創出のペースは明らかに鈍化した。6月についてはストライキの影響がなくなることから、20万人近い増加となる可能性がある。失業率はやや上昇する見込みだが、雇用情勢の悪化を示すものではないと思われる。

その他の主な経済指標の発表予定は、6日(水):(米)6月ISM非製造業景況指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表、7日(木):(日)5月景気先行・一致指数。

《FA》

 提供:フィスコ

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