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【経済】中国:高官の自殺者が120人に拡大、習政権発足後に倍増


習近平氏が中国共産党総書記に就任した2012年11月以降、自殺や溺死など不正常な原
因で死亡した党・政府の高官は120人に達した。胡錦濤前政権時代(2003~12年)の
68人に比べて倍増している。香港紙サウス・チャイナ・モーニングポストなどが伝え
た。高官の自殺増は、思想上の抑圧、党・政府の内部抗争、反腐敗闘争など複合的な
原因がもたらしたみられる。最近では、共産党理論誌「求是」の朱鉄志・副編集長が
6月26日未明、勤務先ビルの地下駐車場で首吊り自殺した。中国のニュースサイト人
民網が26日、朱・副編集長の死亡を伝えたものの、死因などの詳細には触れられてい
ない。  「このところの言論統制強化を憂慮したもの」との見方が広がっている。
朱・副編集長はかつて、開放と自由を指向する内容の記事を書いていた。また、令計
画・前共産党統一戦線部長の先の失脚と関連があるとの指摘もある。

中国誌・財新は15年1月、「12年以来、不正常死した高官は少なくとも50人を数え
る」と報じており、その後の1年半で急増した可能性がある。中国最高検察院は15年8
月、公務員を自殺に追い込んだ場合、刑事責任を追求する方針を発表した。高官の自
殺ブームを止める意図があったとみられるが、効果が表れなかった格好といえる。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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