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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニトリHD、西松屋チェ、ブランジスタ、NEC

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■酉島製作所 <6363>  1,100円  +86 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 酉島製作所<6363>がマドを開けて急伸。プラント用大型ポンプで高実績を有し、国内では官公庁からの受注が高水準で、海外では淡水化プラントが前期の大型案件の反動が出ているものの、火力発電所向けの高効率ポンプが利益を支えている。17年3月期は営業利益段階で前期比5.4倍の20億円を見込むなど変化率が際立つ。東海東京調査センターが30日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」目標株価1440円でカバレッジを開始しており、これが短期資金の流入を誘っている。同調査センターでは「同社の売上規模はこれまで450億円前後が続いたが、(ゲリラ豪雨対策用や火力発電向けにポンプ需要などが増加し)今後は500億円規模に拡大する」と予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  13,290円  +950 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 6月30日、ニトリホールディングス <9843> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比29.4%増の276億円に伸びて着地したことが買い材料視された。好天に恵まれ客数が伸びたうえ、テレビCM効果で接触冷感機能を持つ寝具などの販売が大きく伸びたことが寄与。上期計画の400億円に対する進捗率は69.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三協立山 <5932>  1,532円  +91 円 (+6.3%)  11:30現在
 三協立山<5932>が反発。6月30日の取引終了後、集計中の16年5月期連結業績について、売上高が3400億円から3320億円(前の期比13.5%増)へ下振れたものの、営業利益は50億円から62億円(同27.4%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。最近の業績動向を踏まえたという。なお、のれんの減損損失を特別損失に計上したことから、純利益は10億円から9000万円(同98.5%減)へ下方修正した。

■GMO-PG <3769>  6,090円  +290 円 (+5.0%)  11:30現在
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が6月30日の取引終了後、プリペイドカードやプリペイド型電子マネーの発行・管理事業を展開するバリューデザイン(東京都中央区)に対して出資を行ったと発表しており、今後のシナジーや業績への寄与を期待した買いが入っている。バリューデザインは、プリペイドカードの導入に必要なサービスをワンストップでサポートするプリペイドカード発行システム「バリューカードASPサービス」を提供する企業で、導入実績は業界最多の国内・海外合わせて4万8000店舗以上、取扱高は年間1000億円に達している。GMOPGでは、今回の出資により、両社が展開する事業で多くのシナジーが見込めると判断。今後、バリューデザインのプリペイドカード発行・導入のノウハウや、リアル店舗に多くの顧客を持つ強みと、GMOPGの決済サービス力やEC事業者を中心に多くの顧客を持つ強みなどを生かし、オンライン決済領域における既存事業の拡大を図る。また、プリペイドカードのオンライン決済やスマートフォンを活用したサービスなど、日本のキャッシュレス化を促進する新しいプリペイドスキームの構築を目指すとしている。

■西松屋チェーン <7545>  1,513円  +65 円 (+4.5%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6月30日付で西松屋チェーン <7545> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を1300円→1650円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、納期管理徹底による的確な商品投入や、製造業からスカウトした技術者が開発したPB商品拡充といった商品戦略が奏功していると指摘。加えて、下期からは円高による原価引き下げ効果が利益を後押しするとみている。同証券では、17年2月期の連結営業利益を75億円→91億円(会社計画は75.2億円)、18年2月期を76億円→96億円にそれぞれ上方修正した。

■福井コン <9790>  2,185円  +85 円 (+4.1%)  11:30現在
 福井コンピュータホールディングス<9790>が連日で上場来高値を更新。東海東京調査センターでは、建築CADの3D化と「i‐Construction」が追い風と指摘。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価2600円でカバレッジを開始している。

■シスメックス <6869>  7,270円  +280 円 (+4.0%)  11:30現在
 シスメックス<6869>が急反発。同社は6月30日、凸版印刷<7911>と共同で出資する関係会社の理研ジェネシスの株式を凸版印から追加取得し、子会社化したと発表。今後、ゲノム医療の実用化に向けて遺伝子解析センターを新たに設置するなど体制を強化するとしており、期待材料となっているようだ。理研ジェネシスは、最先端の遺伝子解析技術とバイオインフォマティクス(遺伝子情報と病気の関係を解析する技術)を活用した遺伝子受託解析サービスおよび製品を提供している企業。シスメックスはシナジーをより強化し、個別化医療の実現に向けた取り組みを加速させるため、理研ジェネシスの株式を凸版印から追加取得した。

■トクヤマ <4043>  290円  +11 円 (+3.9%)  11:30現在
 トクヤマ<4043>が反発。6月30日の取引終了後、マレーシア子会社がプラント設備に関して補助金を受領したと発表。これに伴い、第1四半期業績に約20億円を特別利益として計上するとしており、最終利益の上振れを期待した買いが入っている。なお、17年3月期業績への影響については現在精査中で、業績予想の修正が生じる場合は速やかに公表するとしている。

■味の素 <2802>  2,492円  +86 円 (+3.6%)  11:30現在
 味の素<2802>が反発。みずほ証券では、株価好材料に乏しい印象としながらも、経済環境が厳しい新興国での現地通貨ベースの調味料事業の堅調継続、構造改革に取り組む米国冷凍食品事業の中期的ポテンシャル、17年3月期までの中計期間における約7割の総株主還元性向見通し、停滞する動物栄養事業の底入れ気運の高まりに注目。レーティング「買い」を継続し、目標株価は2850円から2860円に引き上げている。

■ブランジスタ <6176>  3,010円  +90 円 (+3.1%)  11:30現在
 ブランジスタ<6176>が切り返している。同社はきょう、出資しているHowTwo(東京都渋谷区)がSBIホールディングス<8473>グループのSBIインベストメントから出資を受けたことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。HowTwoは、女性向け動画サービス「HowTwo!」の配信を今年6月から開始した企業。今回の増資は、創業からわずか1カ月間で時価総額10億円超の評価となり、調達した資金はコンテンツ制作や開発体制、マーケティングの増強などに活用するとしている。

■MonotaRO <3064>  3,445円  +90 円 (+2.7%)  11:30現在
 MonotaRO<3064>が上昇。前週末の全般相場波乱で下押したものの、間髪を入れず5日移動平均線を絡め急速な戻り足に転じている。同社は工具・工場用品のネット販売を主力としているが、低価格志向と商品ラインアップの充実が顧客ニーズをとらえ、業績成長トレンドを走っている。テレビCMなど広告戦略を強化し、プライベート商品の拡充も利益率向上に寄与している。SMBC日興証券が30日付で同社のレーティングを「1」継続(目標株価4300円)でフォローしていることもポジティブ材料となっているようだ。

■電通国際情報サービス <4812>  1,633円  +39 円 (+2.5%)  11:30現在
 ISID<4812>が5日続伸。英国EU離脱(Brexit)の6月24日に急落したが、安値を拾う動きから急落前の株価水準への回復が目前となった。国内大手証券からポジティブな内容のアナリストリポートが確認されている。大和証券ではISIDが決算時期を変更した事を精査して、調査分析の結果、同社の高成長を印象付ける結果になると予想。フィンテック、デジタルマーケティング、MBDなど市場攻略で業績は長期拡大、Brexitの影響が見当たらず「株価調整で魅力増大」とポジティブな内容で紹介している。レーティング「1」を継続、目標株価は2360円から2330円へ引き下げているものの、時価1600円台からすれば目標株価までのカイ離が大きいことも注目材料。

■NEC <6701>  242円  +5 円 (+2.1%)  11:30現在
 NEC<6701>が寄り付きから買い人気を集め3日続伸。同社は30日、ナノ炭素材料の一つとして、カーボンナノホーンの繊維状集合体である「カーボンナノブラシ」を発見し、その作製に世界で初めて成功したと発表した。カーボンナノブラシは、従来の球状カーボンナノホーン集合体と同様に水や溶媒への分散性が高く、物質を包含する吸着性が高いという特性を持つとともに、従来の10倍以上の高い導電性も有している。IoTデバイスなど産業応用への観点で今後注目されそうだ。

■東京エレクトロン <8035>  8,731円  +156 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が連日で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、マクロ環境から為替変動耐性の高いSPE銘柄が相対的に選好されやすい環境と指摘。3DNAND設備投資の盛り上がりへの期待感が強まっていることや同社の積年の課題とされたエッチング装置でのシェアアップへの期待が高まっていることから、ピークバリュエーションを付ける可能性が高まったと判断。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を8700円から9900円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 ネクストウェア <4814>  289円  +80 円 (+38.3%) ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,414円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   11:30現在
 ショーケース <3909>  2,180円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 ストライク <6196>  7,250円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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