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【市況】東京株式(大引け)=9円高、4日続伸も戻り売りに伸び悩む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は前日の欧米株高を受けて買い優勢で始まったが、寄り後は次第に伸び悩み、後場も引け際に戻り売りが出て上げ幅を急速に縮小させた。

 大引けの日経平均株価は前日比9円9銭高の1万5575円92銭と小幅ながら4日続伸。東証1部の売買高概算は21億2956万株、売買代金概算は2兆2611億4000万円。値上がり銘柄数は861、対して値下がり銘柄数は968、変わらずは138銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスク選好ムードのなかで始まった。前日の欧米株市場が総じて上値追いを継続、米国株市場ではNYダウが280ドルを超える上昇をみせたことで投資家の不安心理が後退、これを受けて主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが先行した。しかし、ザラ場中に為替市場で対ドル、対ユーロともに円が強含んだことで、これを横目に輸出株中心に軟化するものが相次ぎ、日経平均は朝高後次第に上げ幅を縮小する展開に。前日までの3日続伸で前週末急落分の半値戻しを達成していたこともあって、戻り一服感も影響した。後場に入ってからも売りに押される展開が続き、大引けプラス圏を確保したものの、この日の安値で着地している。

 個別では、ファナック<6954>が堅調、ブリヂストン<5108>も強い。前日に売られたブイ・テクノロジー<7717>も反発した。エスケイジャパン<7608>が一時ストップ高に買われ、ステラ ケミファ<4109>も値を飛ばした。日本エスコン<8892>が物色人気となったほか、日本エンタープライズ<4829>、ディー・エヌ・エー<2432>なども上昇した。

 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、花王<4452>も値を下げた。前日まで3日連続ストップ高のソフトブレーン<4779>が大きく利食われたほか、ダブル・スコープ<6619>が急落。エーザイ<4523>、ヤマハ<7951>、ALSOK<2331>などの下げも目立つ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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