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【材料】三菱ケミHDが続伸、国内大手証券はIR Dayでニッチ分野で高い競争力を持つ製品があることを確認

三菱ケミHD <日足> 「株探」多機能チャートより
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が続伸。現在は上げ幅を縮小している。

 国内大手証券は、同社が29日午後1時30分から開催したIR Dayに関するリポートをリリース。事業が多岐にわたり、全体像が掴みにくい同社ではあるものの、高機能フィルムなどで、ニッチ分野で高い競争力を持つ製品があることを確認できたと紹介。また会社側が、全社に60あったMBU(市場ビジネスユニット)を10に縮小させることで、シナジーを生み、またそれぞれについて今後5~10年後を見据えてどういった需要が拡大するかを調査させているとしており、こうした動きには注目したいと解説。現時点でレーティングは「ニュートラル」を継続している。

 同証券ではまた、29日引け後に三菱化学が鹿島事業所のエチレンプラントで重要機器の不具合が確認されたため、現在設備の詳細点検を行っており、定修後のスタート時期が当初予定していた7月1日から約2週間後となる見通しだと発表したことについて、稼働停止による営業利益押下げ要因は20~30億円以下と推定し、全社に与える悪影響は小さいとみるほか、エチレン市況などに与える影響も限定的と解説している。
《MK》

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