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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:英国ショックの余波は続くのか? 

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年6月30日9時に執筆
今週の日経平均の推移を見る限り、先週金曜日の英国ショックはどうやら目先一段落したようだ。24日の日経平均が1286.33円の大幅安となり下落率は7.92%、心理的メドでしかないが15000円を割れて取引を終えてから以降、週初から3日続伸となっている。本日もNY株高を支えに堅調な展開が予想され、個人投資家が心配する世界的な同時株安懸念は改善されそうだ。

今回の英国国民投票の結果判明直後、各国の株価下落率は以下の通りであった。米国(ダウ平均)3.38%、英国(FTSE)3.14%、ドイツ(DAX)6.82%、フランス(CAC)8.04%、香港(ハンセン)2.91%、そして日本(日経平均)7.92%である。

選挙結果を最初に織り込む羽目になったが東京市場のツキの無さと言えなくも無い。直前まで「EU離脱回避」といった希望的観測で上げ、事実の判明で暴落するといったどうにも田舎芝居の大根役者としか思えない立ち回りを演じてしまったようだ。

今後も「世界で最も影響を受けるのが日本だ」との記事や、エコノミストが闊歩するだろうが、それらの情報の出所はみな金融関係者で占められていることを肝に銘じるべきだ。語弊を怖れず言うが、彼等の仕事は不安を語ることが仕事上のリスクヘッジそのものなのである。個人投資家は耳を傾けることはあっても、その内容まで信奉する必要も無い。

私にはEU離脱による英国の衰退が日本経済を深刻な事態に突き落とす要因になるとは思えない。これまで合点のいく論理と説明に出会ったことがないからだ。ただし、危機を煽って相場を自分のスト?リ?に誘導したい勢力が、円相場を取り巻いているのは別の意味で現実でもある。

7月へ月替わりの株式市場は小波乱もあろうが、買いで取れるチャンスと見ている。24日の過度な狼狽売りで東京市場には下げ過ぎ感たっぷりの銘柄がごろごろと横たわっている。まずはキャッシュポジションを高めていた投資家が触手を伸ばしてこよう。その動きが今週の反発場面に現れているのではないか。もし英国ショックの余波があるならば、そこをうまく拾い場としたいところである。

個別株では英国ショックを撥ね退け昨日、上場来高値を更新してきたエボラブルアジア<6191>、直近IPO銘柄であり上値に大きなシコリを抱えていない、ストライク<6196>などに注目している。

※「兜町放浪記」は株式市況の解説と分析を中心に株式投資+αを目指す個人投資家向け株式ブログです。単なる上がる株・下がる株の予想屋を標榜とせず、株式投資を通じて社会全般と経済と人生を学ぶ、個人投資家に支持されるブログとなるよう日々アクティブな情報発信に励んでおります。当ブログの監視銘柄は直接「兜町放浪記」にお立ち寄りいただくことをオススメします。

《MT》

 提供:フィスコ

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