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【市況】29日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高と3日続伸、鉄道インフラ関連に買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

29日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.03ポイント(0.65%)高の2931.59ポイントと3日続伸した。約3週ぶりの高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、19.96ポイント(0.65%)高の3068.58ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.20ポイント(0.35%)高の346.85ポイント、深センB株指数は2.56ポイント(0.24%)高の1093.36ポイントで終了した。

中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが好感される。リバースレポを通じ、連日で資金供給をしていることが引き続き支援材料となった。近く預金準備率が引き下げられる??との観測も強まっている。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁が週内にも発表されるとの観測もプラス。市場活性化が期待された。

業種別では、インフラ関連株の上げが目立つ。鉄道建設の中国鉄建(601186/SH)が6.6%高、同業の中国中鉄(601390/SH)が6.2%高、交通インフラ整備の中国交通建設(601800/SH)が3.2%高で引けた。四川省が第13次5カ年計画(2016-20年)で、2000億人民元規模に上る高速鉄道プロジェクトを打ち出したことなどが刺激材料となっている。素材関連株も物色された。金融株や不動産株、消費関連株もしっかり。

他の個別株動向では、直近で上場した銘柄群が軒並み上昇。多くが最高値を付けた。なかでも、原子力発電所工事の中国核工業建設(601611/SH)は今月6日に新規上場。16営業日連続のストップ高(本日は20.92人民元で終了)を記録し、初値(4.16人民元)から5倍に急騰した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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