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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月29日

 29日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比243円高の1万5566円だった。欧米株の上昇や円高一服を受けて朝方から買い戻しが広がった。取引時間中は米国の株価指数先物(現地夜間取引)の上昇もあって上げ幅を300円超えまで拡大。終盤はやや伸びを欠いたが、英国ショックはひとまず初期の段階は織り込んだようである。中長期的な不透明感は依然拭えないが、短期的には下値1万5000円がひとつのポイントとなりつつある様子。

 昨日の米国市場はアジア・欧州株の下げ止まりを受けてダウ平均が3日ぶりに大幅反発した。上げ幅269ドルは4カ月ぶりの規模。英国のEU離脱というショックの第一波は世界的にも目先一巡したようだ。直近の2日間でダウ平均は870ドルもの下落。これ以上すぐに何か起きる状況でもないため、売り方はひとまず手じまいに動いたようである。さて、本日の東京市場は欧米の株高に円高一服(1ドル=102円台)が加わって買い戻しが先行。日経平均は英国ショックで下げた24日の高値と安値のちょうど中間(中値)に当たる1万5626円まで急回復してきた。時間外取引の米株価指数先物の上昇や中国上海株の上げもあって、今日のところは売り材料が見当たらない1日に。27日に続き政府と日銀が緊急会合を開いたことも安心感につながったようだ。ただ、英国問題という不透明感は依然として残ったままで、当面は1万5000円台での値動きに終始しそうである。(ストック・データバンク 編集部)

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