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【通貨】東京為替:ドル底堅い値動きも、積極的な買いは手控え

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

29日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなった。ただ、手がかりが乏しく積極的な買いは手控えられているもよう。


午前の取引では、日経平均株価は堅調地合いを維持したものの、一段の株高を期待したドル買い・円売りは縮小。英国の欧州連合(EU)離脱を懸念したリスク回避的な円買いは一服したが、朝方102円78銭を付けた後は米利上げ期待の後退で積極的なドル買いは手控えられているようだ。

一方、政府・日銀は今朝、英国のEU離脱に伴い対応を協議するため緊急会合を開いたが、麻生財務相は「安倍首相から引き続き金融市場の動きを注視し、必要な対応を機動的に取るよう指示があった」と述べるにとどめた。具体的な対応策が打ち出されなかったことで期待は後退し、ドル・円は小幅に値を下げる場面もあった。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いているため、ドルは午後も102円半ばでの推移が続く見通し。ただ、買い材料が乏しいため、ドルが103円回復に向け上昇する展開は想定しにくい。


ここまでは、ドル・円は102円26銭から102円78銭、ユーロ・ドルは1.1049ドルから1.1082ドル、ユーロ・円は113円03銭から113円85銭で推移した。





【要人発言】

・麻生財務相

「安倍首相から引き続き金融市場の動きを注視し、必要な対応を機動的に取るよう指示」

「マーケットは短期的には落ち着いている」

《MK》

 提供:フィスコ

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