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【市況】東京株式(前引け)=欧米株高受け、リスクオフの巻き戻し進む

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 29日前引けの日経平均株価は前日比220円58銭高の1万5543円72銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は10億4446万株、売買代金概算は1兆399億3000万円。値上がり銘柄数は1635、対して値下がり銘柄数は267、変わらずは58銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株市場が軒並み大きく切り返しに転じたことを受けて、買い安心感が広がり主力株を中心に戻り足を強めた。日経平均は前引け間際に250円近い上昇をみせ、ほぼ高値圏で着地した。日銀の追加緩和や政府の財政を伴う景気対策などへの期待が引き続き底流している。また、英国のEU離脱に伴う世界的な動揺がひとまず沈静化したとの見方から、これまで大きく売り込まれた自動車など輸出セクターや金融関連株への買い戻しが目立つ展開となっている。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が値ごろ感から買い戻されたほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも高い。ソニー<6758>は3日続伸と強調展開が目立つ。DCMホールディングス<3050>が大幅高に買われたほか、関東電化工業<4047>、アウトソーシング<2427>なども値を飛ばした。東京海上ホールディングス<8766>も物色人気に。半面、ブイ・テクノロジー<7717>が利食われ、合併を巡る混乱が嫌気され出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>も安い。キユーピー<2809>、ファミリーマート<8028>が売られ、LIXILグループ<5938>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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