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【市況】米国株見通し:EU首脳会議に向け一部期待感で買い戻しも

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2011.25(-7.25) (18:50現在)
ナスダック100先物 4239.00(-23.25) (18:50現在)

グローベックスは上昇
EU離脱交渉の行方
欧州は全般買い先行

19:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は堅調に推移している。

27日のNY市場は下落。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた欧州経済の先行き不透明感から売りが先行。投資家心理の悪化から欧州で事業を展開する金融、自動車、航空関連銘柄などが大きく下落し、米株式市場は終日軟調推移となった。ダウ平均は260.51ドル安の17140.24、ナスダックは113.54ポイント安の4594.44。

グローベックスの米株先物は堅調に推移しており、NYダウでは200ドル高程度を織り込んでいる。欧州市場は軒並み上昇しており、ユーロストックで2.7%程度、独DAXで2.2%、英FTSEで2.3%、イタリアFTSEは4.0%を超える上昇をみせている。英国が国民投票でEUからの離脱を選択したことを受け、離脱への準備をどう進めるかが注目されている。

ドイツのメルケル首相はEU首脳会議では、事前交渉の可能性を否定している。キャメロン首相は、今回まず欧州議会のユンケル議長、そしてEUのトゥスク大統領と会談する予定であり、期待感はありそうだ。また、今回の国民投票に法的拘束力はなく、正式にEU離脱の手続を開始するためには議会での決議が必要との見方もあり、一転残留との思惑等も買い戻しに向かわせそうである。

《KK》

 提供:フィスコ

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