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【市況】東京株式(大引け)=13円高、朝安後切り返し続伸も上値に重さ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は売り先行で始まり、日経平均株価は一時大きく下げたものの、売り一巡後は急速に戻り足をみせプラス圏に切り返した。

 大引けの日経平均株価は前日比13円93銭高の1万5323円14銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は24億9562万株、売買代金概算は2兆3571億1000万円。値上がり銘柄数は1000、対して値下がり銘柄数は835、変わらずは120銘柄だった。

 英国のEU離脱決定の影響が尾を引き、前日の欧米株市場は軒並み下値模索の展開が続いたことから、きょうの東京市場もリスク回避ムードのなかで始まった。日経平均は一時300円を超える下げで1万5000円台を割り込む場面もあったが、その後は日銀の量的金融緩和など流動性供給に対する思惑や、安倍政権の財政出動を伴う景気対策発動への期待感を背景に買い戻しが入った。全体を支えたのは建設や食料品など内需セクターが中心。自動車などの輸出セクターは安かったが、製造装置関連株には高いものも目立った。証券や銀行など金融関連は冴えないものが多かった。日経平均は上値も重く、戻り売りを浴びて大引けは小幅高と伸び悩んだ。

 個別では、ブイ・テクノロジー<7717>が野心的な中期計画を引き続き好感され続急伸、投機資金攻勢が加速するソフトブレーン<4779>は連日のストップ高。好決算評価のしまむら<8227>も大幅高に買われた。さくらインターネット<3778>が上昇、大陽日酸<4091>も物色人気となった。SCREENホールディングス<7735>、ワイエイシイ<6298>が値を上げ、ショーボンドホールディングス<1414>も高い。

 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、キヤノン<7751>も冴えない。竹内製作所<6432>も売られた。昭和シェル石油<5002>が安く、三菱マテリアル<5711>も下落した。日本航空電子工業<6807>が下値を模索、山一電機<6941>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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