【特集】スターティア Research Memo(6):少数精鋭主義
スターティア <日足> 「株探」多機能チャートより
■持続的成長に向けた取り組み
(5)採用方針の変更
繰り返し述べたように、スターティア<3393>の施策の中で重要な位置を占めるのが人材だ。同社は2012年3月期ごろから新卒採用を積極的に増やした。しかしながら、2016年3月期からは少数精鋭主義へと大きくスタンスを変えた。
その判断に至ったのは、大量採用時代の反省にあるようだ。定着率や習熟のスピードにおいて、やる気があるかどうか、会社の目標を共有できるかどうか、がカギだとの結論に至ったものと思われる。2017年4月の入社人数計画を、現状は40名としているが、人数ありきの採用はせずに、同社の求める水準に達した人材だけを採用する方針だ。
弊社では、人材採用に関する同社の新しい方針を支持したいと考えている。大量採用時代は、新卒の増加が明確に「費用増加⇒利益圧迫」要因となっていた。それらの人材が一定期間後にきちんと戦力化すれば問題ないが、現実には“先行投資”だけで終わったケースも多かったとみられる。同社はここ1、2年は、既存社員の再教育に投資を行う必要があると考えられるため、新卒社員を絞り込むのは合理的な判断と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《RT》
提供:フィスコ