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【通貨】東京為替:ドル底堅い、口先介入などで102円台を維持

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

28日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなった。閣僚による口先介入で102円台を維持した。

ドル・円は、今朝の閣議後の記者会見などで、「為替市場の動向を緊張感をもって注視している」「必要があれば措置を取る」(麻生財務相)、「為替市場は極めて神経質な動き、これまで以上に注視したい」(菅官房長官)といった発言が聞かれ、やや円売りに振れた。

また、日経平均株価がプラス圏に切り返した場面もあり、101円後半から一時102円20銭まで上昇した。


ただ、102円付近には短期筋による利益確定売りオーダーのほか、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた協議の難航が見込まれており、ドル売りフローが観測される。また、ランチタイムの日経平均先物はやや売りが強まっていることから、午後は再び101円台で推移する可能性はあろう。


ここまでは、ドル・円は101円56銭から102円20銭、ユーロ・ドルは1.1010ドルから1.1061ドル、ユーロ・円は111円93銭から112円98銭で推移。


【要人発言】

・安倍首相
「市場はひとまず落ち着いたが、まだ不透明感は残っている」
「市場の安定に全力を尽くす意思をG7で発信し続ける」

・麻生財務相
「為替市場の動向を緊張感をもって注視している」
「必要があれば措置を取る」
「英国はポンドの協調介入の要請をしてこなかった」

・菅官房長官
「為替市場は極めて神経質な動き、これまで以上に注視したい」

《MK》

 提供:フィスコ

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