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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):Vテク、アキュセラ、ガーラなど

大和 <日足> 「株探」多機能チャートより

大和証券<8601>:510.1円(前日比-22.9円)
大幅続落。証券セクターは業種別下落率のトップ、引き続き、英国のEU離脱に伴う金融機関への影響が懸念視される展開に。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も610円から450円に引き下げている。PBR水準は野村HDに対して割高、ROEは相対的に若干高いものの、バリュエーション格差を説明できるほどの差ではないと指摘。

住江織物<3501>:191円(前日比-28円)
下落率トップ。前日に5月期の業績予想下方修正を発表している。営業利益は従来予想の38億円から27億円に減額修正、一転して2ケタ減益に転じる見込みとなっている。第3四半期までは前年同期比8%増益で推移していたため、ネガティブなインパクトにつながる格好のようだ。米国子会社における生産ラインの混乱が品質の低下を招き、仕損費などが増加する格好になったもよう。

大陽日酸<4091>:950円(前日比+56円)
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も980円から1050円に引き上げている。エア・リキードの米国産業ガス事業の部分買収をてこに、米国事業が再度収益拡大局面へ転じる可能性が大きくなったと考えているほか、円高進行という厳しい事業環境下でディフェンシブ性の優位性が評価される局面とも指摘しているようだ。

Vテク<7717>:12080円(前日比+1190円)
連日の急伸。中期経営計画を好感して前日はストップ高まで上昇しているが、株価上昇に伴う売り方の買戻しの動きなども強まり、本日も一段高の展開になる格好に。また、東海東京証券では、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も17000円にまで引き上げのもよう。FPD投資拡大の恩恵を享受、今後も収益成長が継続すると予想。

しまむら<8227>:15700円(前日比+1150円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は120億円で前年同期比38.5%増益、先の観測報道も上振れる好決算となった。既存店販売の好調、PB商品を集約している「CLOSSHI」販売好調に伴う売上総利益率の上昇などが好決算の背景に。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げで、目標株価も17000円に引き上げ。円高による原価低減、消費増税の延期など環境改善も織り込み、業績予想を上方修正のようだ。

ガーラ<4777>:345円(売り気配)
ストップ安売り気配。13年3月期から16年3月期までの4期連続して営業利益及び営業キャッシュ・フローの額がマイナスの状態となったことから、上場廃止基準に係る猶予期間入りしたことが東証より発表された。17年3月期に営業利益及び営業キャッシュ・フローがマイナスの場合は上場廃止となる。同社は黒字経営に変容することを最重要課題と位置付け、17年3月期はゲームアプリ「Arcane」に係る各種施策等を予定している。

アキュセラ<4589>:2777円(前日比+467円)
大幅に5日続伸。6月27日引け後にSBIインベストメントが同社株式の保有に係る変更報告書を提出している。報告義務発生日の6月23日時点において、保有株数は共同保有者との合算で1312万8525株、保有割合は同35.01%(24日提出の前回は32.36%)に増加した。SBIインベストメントによる保有割合増加の変更報告書提出は6月に入り7度目、22日から27日まで4営業日連続となる。

オンコリスバイ<4588>:1227円(前日比+107円)
大幅続伸。がんの体外検査薬として開発を進めるOBP-1101(テロメスキャンF35)について、CTC検査方法に加え新たにウイルス構造に関する日本特許出願の特許査定を受けたと発表している。日本におけるテロメスキャンF35の特許保護期間は最長で32年2月まで延長される。テロメスキャンF35はこれまでの技術で検出が困難だった悪性度の高い生きた血中のがん細胞を検出し、さらにその遺伝子検査も可能にすることが期待されている。

《KS》

 提供:フィスコ

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