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【市況】東京株式(前引け)=朝安後下げ渋り、プラス転換する場面も

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 28日前引けの日経平均株価は前日比50円19銭安の1万5259円02銭と小幅反落。前場の東証1部の売買高概算は13億8037万株、売買代金概算は1兆2276億円。値上がり銘柄数は935、対して値下がり銘柄数は903、変わらずは117銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株が総じて続落となったことを受け、リスク回避ムードのなか大きく売り優勢で始まったが、その後は下げ渋り、日経平均は途中プラス転換する場面もあった。日銀の追加金融緩和や政府の財政出動を伴う景気対策など政策期待を背景に先物主導で買い戻しが入った。外国為替市場では朝方は1ドル=101円台後半まで円高に振れたが、その後はドルが買い戻され102円台に戻すなど、全体相場の買い戻しを後押しした。

 値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の数は拮抗しており、セクターでは内需買いの外需売りの流れが鮮明化している。売買代金は前場段階で1兆2000億円を上回るなど増勢にある。

 個別ではブイ・テクノロジー<7717>が引き続き中期計画を評価する買いに続急騰となったほか、NTT<9432>は内需株代表として強い動き。しまむら<8227>も好決算発表を受け大幅高に買われた。ソフトブレーン<4779>は投機資金の流入が加速して連日のストップ高。リンクアンドモチベーション<2170>、シャープ<6753>も買われた。大手証券の目標株価引き上げを受けて大陽日酸<4091>、日本ハム<2282>なども上昇した。半面、輸出関連には逆風が強く、トヨタ自動車<7203>が軟調、マツダ<7261>も冴えない。ブリヂストン<5108>も売りに押された。ヤマハ発動機<7272>が急落、竹内製作所<6432>の下げも目立つ。このほか、トクヤマ<4043>、IHI<7013>なども下落した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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