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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は102円前後で推移か、欧米株安を意識してリスク選好の円売り抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日のドル・円相場は、東京市場では101円51銭から102円48銭で推移。欧米市場でドルは102円19銭から101円41銭で推移し、102円00銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は、102円前後で推移か。主要7カ国(G7)による市場安定化に向けた取り組みは評価されているものの、欧米株安や原油安を意識してリスク選好的な円売りはやや抑制される見込み。

国民投票の結果、英国は欧州連合(EU)からの離脱が決まったが、ドイツ、フランスなどのEU主要国は英国に対して、離脱に関する手続きを早急に行うことを求めている。市場関係者の間からは、EUからの英国離脱に関する手続きが遅れることは好ましくないとの声が聞かれている。

EU離脱を決めた加盟国は、リスボン条約第50条に基づき、離脱の意思を欧州理事会に通知する義務がある。英国が離脱の意思を欧州理事会に通知すれば、2年間の協議期間を経た後に離脱が正式に決定する。キャメロン英首相は、「新首相のもとでEU離脱に向けた交渉が行われる」、「新首相は9月2日までに選出される」との見解を再度表明した。

キャメロン首相の在任中は、英国がリスボン条約第50条を発動し、離脱の意思を欧州理事会に通知する可能性は低いとの見方が出ている。新首相選出まで離脱の意思表示がない場合、英国とEU加盟国の関係は悪化するとの声が聞かれており、ポンド相場や英国株式にとってのマイナス材料になる。

《WA》

 提供:フィスコ

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