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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月27日

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比357円高の1万5309円だった。英国のEU離脱による金融市場混乱回避のため、主要国が連携した政策対応に動くことへの期待感から買い戻す動きが広がった。日経平均は先週末に他国に比べて下げ過ぎていた反動もあったようだ。円相場が101~102円程度で落ち着いていることも買い要因に。

 前週末の米国市場はまさかの英国のEU離脱を受けてダウ平均が急反落し、3月16日以来、およそ3カ月ぶりの安値をつけて引けた。英国のEU離脱による世界景気の不透明感の高まりが売りを加速させた。ダウ平均の下げ幅610ドルは2011年8月以来のこと。好調だった米国株も当面はリスクオフの環境下に置かれることとなりそうだ。さて、週明けの東京市場は各国が協力して資金供給することと、日銀と政府の緊急会合など政策への期待感から、日経平均が大きく反発する展開となった。多くは売り方の買い戻しだが、円相場が落ち着いていたことから終盤まで買い戻しが継続した。もっとも、トヨタなど輸出関連株は続落しており、欧州を中心とした世界経済に対する不透明感は払拭されていない。銀行、証券株の下げも金融市場が落ち着くまで時間がかかりそうなことを暗示しているようである。今週は日経平均が1万5000円を挟んで上下にもみ合う展開となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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