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【通貨】東京為替:ドル・円は101円93銭付近、日本株堅調もリスク回避の円買い

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

27日午前の東京外為市場ではドル・円は101円93銭付近。日本株は堅調地合いで推移したが、リスク回避的な円買い圧力でドルは売られやすい展開。

ドル・円は、前週末の反動や日経平均株価の堅調推移を受け仲値にかけてドル買い・円売りが強まり、一時102円48銭まで上昇した。また、政府・日銀による緊急会合の開催で対応策が打ち出されるとの期待感もドルを押し上げた。

しかし、緊急会合は市場流動性の確保が議題の中心となり、日本の為替介入への期待は後退。また、英国が欧州連合(EU)離脱の方向となったことでポンドが売り圧力にさらされているとの見方から、リスク回避的な円買いが強まった。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いており、ドルは午後も下げ渋る展開となりそうだ。ただ、市場の警戒感は弱まっておらず、ドルはネガティブな情報に反応しやすいためリスク回避的な円買いが強まる可能性はあろう。

ここまでは、ドル・円は101円51銭から102円48銭、ユーロ・ドルは1.0984ドルから1.1075ドル、ユーロ・円は111円71銭から113円26銭で推移した。


【要人発言】

・IMF専務理事
「ブレグジットを過小評価していたが、パニックは起きていない」

・安倍首相
「為替市場にはこれまで以上に注意する」
「日銀には市場流動性確保、金融仲介機能を支えることを期待する」

・中曽日銀副総裁
「円貨・外貨の流動性について各国中銀と連絡を密にする」

《XH》

 提供:フィスコ

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