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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年6月24日

 今週の日経平均終値は14952円02銭、前週末比647円64銭安でした。

 想定外とはまさにこのことで、英国のEU離脱という歴史的な出来事が起きてしまいました。初めてのことなので今後の影響も読めないものばかりですが、不透明を嫌うマーケットとしてはひとまず強烈な売りで反応を起こしました。離脱までは最低でも2年の月日を要するので今日のところは理想売り。今後は長い時間をかけて英国、EU、世界に与える影響など現実売りに移行して行くことになります。相場というのは理想売りの段階(今)がもっとも激しく売られるので、今後は今日以上の下げ幅というのはなくなって行くでしょう。

 今日の東京市場はリアルタイムで進行する英国の開票状況に考える間もなく反応せざるを得ませんでした。そのため機械的な売りなどで下げ幅は異常に増幅された可能性は大きいでしょう。少し時間をおいて冷静に対応できる欧米市場が東京市場ほどの反応(下落率)でなければ来週は早い段階で反発に転じてくると思われます。しかし、本日の下げ幅全てを取り戻せることはないので、来週は1万5000円台前半から半ばまでの戻りがいいところでしょうか。日銀が臨時会合を開くなどすれば局面は一段と改善されるかもしれませんが、円相場が100円台にあるうちはあまり高くないオプション(選択肢)かもしれません。英国の離脱で日本や世界のファンダメンタルズがすぐに悪化するというものではないので、来週以降は下値の強さなどを見極めることも大切でしょう。混沌としていますが来週は下値をある程度固めるには適している週となります。(ストック・データバンク 編集部)

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