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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、新規の買い材料に乏しいなかで売られる展開

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 51559.82 +2.80%
23日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1403.52ポイント高(+2.80%)の51559.82で取引を終えた。51672.63まで上昇した後、一時50160.76まで下落した。

英国の欧州連合(EU)に留まるとの観測が高まっていることや、欧州市場の上昇を受け、ブラジル株にも買いが広がった。また、通貨レアルの上昇も外資の流出懸念を後退させた。なお、レアルは今年に入ってから対米ドルで19%上昇し、対米ドル為替レートは約11カ月ぶりの高値で推移している。ほかに、原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1919.27 +1.19%
23日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比22.57ポイント高(+1.19%)の1919.27で取引を終了した。1919.27まで上昇した後、いったん1883.18まで下落した。
欧州市場の上昇を受け、ロシア株にも買いが広がった。また、ブレンド原油先物の上昇もウエートの高い資源セクターの買い材料。国内では、ロシア中央銀行が2016年のインフレ予想を5-6%に引き上げたことが、銀行セクターの物色手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 27002.22 +0.88%
23日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比236.57ポイント高(+0.88%)の27002.22、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同66.75ポイント高(+0.81%)の8270.45で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。欧州市場の上昇を受け、インド株も終盤に買われた。また、政府が繊維産業の輸出を支援するため、計600億ルピー(約840億円)の資金を供給するとの方針が関連銘柄の物色手掛かり。この資金は業界の競争力の向上や雇用市場の安定などに充当される見通しだ。

【中国本土】上海総合指数 2891.96 -0.47%
23日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.59ポイント安(-0.47%)の2891.96ポイントと反落した。

新規の買い材料に乏しいなかで売られる展開。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスや、深センと香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁に対する期待感はあるものの、それ以外に目立った材料はない。主要経済統計の発表が先週までに一巡し、次は来週7月1日の6月・製造業PMIまで空白となっている。22日の上海総合指数は約2週ぶりに節目の2900ポイント台を終値で回復しただけに、戻り売り圧力も意識された。

《CS》

 提供:フィスコ

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