【市況】東京株式(前引け)=反発も、様子見ムード強く売買代金低調
日経平均 <1分足> 売買代金 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、引き続き英国のEU離脱を巡る国民投票を前に様子見ムードが強い。ただ、持ち高調整の売りは既に一巡しており下げ圧力は乏しい。前日の米国株市場が軟調展開だったが、外国為替市場では1ドル=104円台後半と前日比で円安含みに推移していることも安心感につながり、リスク回避の売りは限定的だ。一方、英国がEU残留となったケースを想定した売り方の買い戻しから、日経平均は前場後半から上値指向を強めている。流動性は極端に低下しており、前場の売買代金は6000億円台にとどまった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。6月の月次売上高好調のニトリホールディングス<9843>が物色人気となったほか、新日鉄住金<5401>など鉄鋼株も高い。エイチーム<3662>はストップ高となり、有機EL関連として日新電機<6641>も買われた。追加リストラの思惑が浮上しているシャープ<6753>も商いを膨らませ上昇した。半面、KDDI<9433>、オリエンタルランド<4661>が軟調、セブン銀行<8410>も安い。gumi<3903>が急落、カシオ計算機<6952>、ピジョン<7956>も値を下げた。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)