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【経済】米利上げペースは鈍化の公算か?


 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は21日、上院銀行委員会での公聴会で半期に一度の証言を行った。市場関係者が注目していた雇用ついて、イエレンFRB議長は「最近の雇用の伸び減速が、予想通り一時的なものか見極めるため、労働市場の動向を注視する」との見方を示した。また、インフレについては「インフレが目標の2%に向けて上昇していると確信している」と延べている。

 市場関係者の間からは「イエレンFRB議長の議会証言は予想していたほどハト派寄りの内容ではなかった」との声が聞かれており、年内追加利上げの可能性は残されているとの理由でドル買いにつながったようだ。

 しかしながら、市場関係者の間では「雇用創出のペースは以前と比べて衰えており、今後は雇用の大幅な伸びは期待できない」との見方も少なくない。また、インフレ目標に向けて米国経済がどのように進展していくのか、その点について注意深く観察することは追加利上げを実施するうえで必要不可欠であるとの声も聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

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