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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月22日

 22日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比103円安の1万6065円だった。取引時間中は一時1万6000円台を割り込む場面があったが、先物に買い戻しが入り下げ渋っている。東証1部の売買代金は1.7兆円と今年4番目の低水準。全体的には値下がり銘柄の方が3/4近くを占めており、英国の国民投票を控え様子見気分の強まりがうかがえる。

 昨日の米国市場は英国のEU残留期待が支えとなってダウ平均が続伸した。注目されたイエレンFRB議長の委員会証言は、早期利上げに慎重な姿勢を示したことで株式にはプラスに働いた。ただ、23日の英国の国民投票が終えるまで相場に方向感は出にくいだろう。さて、東京市場は日経平均が昨日までの3連騰で735円も上昇していた反動から本日は反動売りに押される展開となった。前引け辺りには188円安と売り込まれる場面があったが、売り方の買い戻しがまだ残っていたようで、後場には一時前日比8円安まで回復するなど、この日も先物主導で上下によく振れている。結局、出来高の少なさが示すように先物の空中戦に終始し、内容的には薄い取引に。日本時間24日の日中に判明するとされている英国の国民投票の結果を見るまで、売り買いともに身のある売買は見送られそうだ。個別では孫社長続投でかえって経営の不透明感がなくなったソフトバンク <9984> が上昇。旧村上ファンド出身者が設立したファンドによる大量保有が判明した東京鐵鋼 <5445> が思惑から一時ストップ高する人気に。(ストック・データバンク 編集部)

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