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【市況】24日朝の上昇を先取りした先物主導での買い仕掛けも【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

22日の日経平均は反落。103.39円安の16065.72円(出来高概算16億1000万株)で取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退しているとはいえ国民投票を明日に控えるなか、売り先行で始まった。寄り付き直後に16100円を回復する場面もみられたが、その後は円相場がやや円高に振れて推移したこともあって16000円の攻防に。ただし、午前取引終了間際に16000円を下回る場面もみられたが、反対に午後の取引では前日比8円安程度まで下げ幅を縮める場面をみせるなど、16000円処での底堅さは意識された。

日経平均はこう着感の強い相場展開となり、値下がり数は1400を超えて全体の7割を占めていた。規模別指数は中型、小型株指数の弱さが目立っており、ムードとしては弱気であった。しかし、基本的には英国の国民投票の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まるなかでは底堅さが意識されていた。また、ソフトバンクグ<9984>の強い値動きがセンチメントを明るくさせていた面もあろう。

明日は英国の国民投票の行方を見極めたいとした模様眺めムードが一段と強まろう。出口調査が解禁されるのは、日本時間の24日6時からとされている。ただし、民間のリサーチ会社による出口調査は関係ないため、調査結果等に振らされやすいだろう。EU残留の可能性が高まる場面においては、24日朝の上昇を先取りした先物主導での買い仕掛けもあると考えられる。

《AK》

 提供:フィスコ

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