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【市況】東京株式(大引け)=103円安、商い低調で目先利益確定売りに反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は前日までの上昇の反動から利益確定の売りが優勢。日経平均株価は一時1万6000円台を割り込む場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比103円39銭安の1万6065円72銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は16億1566万株、売買代金概算は1兆7038億9000万円。値上がり銘柄数は411、対して値下がり銘柄数は1433、変わらずは115銘柄だった。

 きょうの東京市場は薄商いのなか、売りに押される展開を強いられた。前日の欧米株市場は総じて堅調だったが、米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに上値が重く、英国EU離脱の是非を問う国民投票を23日に控えてリスク回避ムードも根強い。日経平均は前週16日に急落した反動とはいえ、前日までの3営業日で730円強の上昇をみせていた。目先は上昇一服感からの利益確定の動きが株価を押し下げた。1万6000円台を割り込む場面もあったが、大台近辺では先物への買いが観測され、後場後半は下げ渋った。市場エネルギー不足は顕著で、売買代金は前日をさらに下回り、6月に入ってからは最低となった。

 個別では、ソニー<6758>が軟調、ブイ・テクノロジー<7717>、ファナック<6954>も売りに押された。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。ジャパンディスプレイ<6740>が商いを大きく膨らませて急落したほか、東京ガス<9531>、日立金属<5486>などの下げも目立った。

 半面、ニケシュ・アローラ副社長の衝撃的な退任が発表されたソフトバンクグループ<9984>は逆行高。スズキ<7269>が上昇、ファミリーマート<8028>も買いを集めた。フォーカスシステムズ<4662>がストップ高に買われ、投資ファンド・エフィッシモの大量保有が開示された東京鉄鋼<5445>も一時値幅制限いっぱいまで買われた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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