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【市況】ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。166.51円安の16002.60円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退しているとはいえ、国民投票を明日に控えるなか、模様眺めムードが強まっている。日経平均は3日続伸で700円超の上昇となっており、節目の16000円を回復したことで買戻し一巡との見方もあり、想定内の一服といったところ。

 売り先行で始まった日経平均は、寄り付き直後に16100円を回復する場面もみられたが、その後は円相場がやや円高に振れて推移したこともあって16000円の攻防に。前引け間際に16000円を下回る場面もみられたが、同水準での底堅さが意識されている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは情報通信のみが上昇し、一方で電力ガス、鉄鋼、海運、非鉄金属、倉庫運輸、その他製品、精密機器の弱さが目立った。売買代金上位では、ソフトバンクグ<9984>、アステラス薬<4503>、NTT<9432>の強さが目立つ。

 日経平均は16000円での攻防をみせている。一目均衡表では転換線レベルでの推移をみせている。ボリンジャーバンドでは-1σを挟んでの推移となり、ある意味居心地のいい水準でもあるようだ。基本的には英国の国民投票の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まるため、短期筋の先物主導によるインデックス売買の影響以外は大きな動きは無さそうである。大引けにかけての短期筋のショートカバーが出てくるかが注目されるところであろう。

 また、物色についてもソフトバンクグ<9984>の動向が引き続き注目されやすいだろう。株主総会での内容等がTwitterなどSNS経由で広がる可能性があり、その内容等を手掛かりとした物色が見込まれる。その他は、値動きの軽い中小型株での短期的な売買が中心になりそうだ。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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