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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フリークアウ、gumi、ソフトバンク、いすゞ

フリークアウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フリークアウト <6094>  6,190円  +440 円 (+7.7%)  11:30現在
 フリークアウト<6094>が大幅高で4連騰、6000円台を回復してきた。ネット広告枠をリアルタイムで高速取引するシステム(DSP事業)を展開するが、16年9月期業績は営業利益段階で前期比4.2倍の4億円を見込むなど高変化率が際立つ。上期時点で進捗率74%と高く一段の増額の可能性も内包している。非連結化したネイティブ広告担当会社に、LINEが資本注入するなど、LINEとの資本・業務両面での提携にも注目が集まっている。株式需給面では、21日付でJPモルガン・アセット・マネジメントなどが同社の5%超の大株主に浮上している。

■gumi <3903>  1,035円  +32 円 (+3.2%)  11:30現在
 gumi<3903>が3日続伸。21日の取引終了後、資本準備金をその他資本剰余金に振り替え、そのうち50億円強を繰越利益剰余金に振り替えることで繰越損失の全額を解消すると発表しており、繰越損失の解消と財務体質健全化を好感した買いが入っている。なお、効力発生日は8月30日を予定。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,997円  +155 円 (+2.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯のなかも徐々に買い優勢の展開となっている。21日、孫正義社長の後継者に指名されていたニケシュ・アローラ副社長が22日付で退任することを発表、これがマーケットに衝撃を与えている。アローラ氏は2014年に米グーグルからソフトバンクに入社し、アジアの有望ベンチャーなど海外の投資案件を牽引してきた。14年度は契約金を含め165億円の報酬を受け、15年度の報酬も約80億円と破格の待遇だったが、孫正義社長が禅譲を撤回したことで、今回の退任に至った。株価面では消化難で方向性が定まりにくい。今回の発表はサプライズには違いないが、孫社長が経営トップにとどまり、改めて主導権を発揮して事業戦略を展開することに対する期待感も強い。

■NEXT 原油ブル <2038>  976円  +16 円 (+1.7%)  11:30現在
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が3連騰、一時990円まで上値を伸ばし、約2週間ぶりの1000円回復を目前に捉えている。原油市況動向とリンクするETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを示すなどボラティリティが高いのが特長だ。前日のWTI原油価格は3日ぶりに反落したが、NN原油ブルが連動するのは中東産ドバイの原油価格。ドバイ原油スポット価格は前日に続伸し1バレル=46ドル60セントまで上昇、きょう午前の取引でもさらに値を切り上げ47ドル台に入っており、これに歩調をあわせるかたちで買いが集まっている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,332.5円  +13 円 (+1.0%)  11:30現在
 いすゞ自動車<7202>が4日続伸で新高値。ゴールドマン・サックス証券は21日、同社株の「買い」を再強調した。目標株価は1600円。タイの国内新車販売に関して、全需が前年同月比16%増となり4月に引き続き前年を上回ったとの報道を受け、「当面は前年を上回る販売モメンタムを持続可能」と指摘。原油価格の反転で産油国向けトラック輸出台数の持ち直しも期待でき、17年3月期上期の連結営業利益は800億円と会社計画(710億円)を上回って着地すると予想している。

■ジャパンディスプレイ <6740>  171円  -11 円 (-6.0%)  11:30現在
 ジャパンディスプレイ<6740>が続落し、上場来安値を更新している。21日に発表した有価証券報告書で、米アップル向け売上高が前年同期の41.8%から53.7%に上昇したことが判明しており、iPhoneの伸び悩みが警戒されているだけに、同社業績への不透明感が強まっているとの見方から売られているようだ。同社のアップル向け受け売上高が全体の5割を超えたのは初めてのことで、次に大きいのは中国の華為技術(ファーウェイ)向けの12.0%。スマートフォン市場でも中国メーカーが勢いを増しているなか、ファーウェイ向けをはじめとする中国メーカー向けシェアが伸び悩んでいるようだ。

■ジェイエイシ <2124>  1,654円  -85 円 (-4.9%)  11:30現在
 JAC Recruitment<2124>は急反落。同社は外資系向け中心に高実績を有する人材サービス関連企業で、特にIT・通信関連企業向けに強みを発揮、高水準の売り上げの伸びを続けている。21日取引終了後に発表した5月度の月次売上高(連結ベース)は10億559万円で前年同月比21.5%の伸びを確保したが、4月度と比べ伸び率は鈍化していることで、これが嫌気された。成長期待が強いだけに株価が先駆して買われていた反動が出た格好だ。テクニカル的にも目先5日・25日移動平均線がデッドクロスしており、上昇トレンドに陰りが出ている。

■デクセリアルズ <4980>  805円  -35 円 (-4.2%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付でデクセリアルズ <4980> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を1500円→1000円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、業績低迷を受け17年3月期は収益基盤を立て直す一年で、収益回復は18年3月期からとなると指摘。会社側は生産拠点の集約や光学ソリューション事業のビジネスモデルの再構築などにあえて一定のコストをかける意向だ。こうした観点から積極的な投資スタンスは取りづらいと考えている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を97億円→50億円(会社計画は44億円)、18年3月期を111億円→71億円にそれぞれ下方修正した。

■Jトラスト <8508>  816円  -27 円 (-3.2%)  11:30現在
 Jトラスト<8508>が反落。クレディ・スイス証券では、同社は遅くとも18年3月期末にはIFRSで開示できるとみているものの、移行時期にリスクは残ると指摘。それでも、日本会計でも第2四半期からは売却益なしで黒字を確保できる見通しであるため、下期にかけて信頼性は高まると予想。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は1500円から1150円に引き下げている。

■タカラバイオ <4974>  1,314円  -30 円 (-2.2%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>は小反落。同社は21日、Kite Pharma社にレトロネクチンの商業利用ライセンスを供与することを発表したが株価は反応薄。今回の契約で供与する特許技術はレトロウイルスベクターなどによる細胞への遺伝子導入時に、レトロネクチンを用いて遺伝子導入効率を向上させる技術とレトロネクチンと抗CD3抗体を用いてT細胞を効率よく増殖させる技術。これらの技術を組み合わせることにより、治療用遺伝子導入細胞を、大量に効率よく作製することが可能になる。これにより、レトロネクチンに関する特許の商業利用のライセンス先は10社になる。

■スタンレー電気 <6923>  2,370円  -47 円 (-1.9%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>は反落。21日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ホールド」継続、目標株価を2560円から2320円へ引き下げた。生産混乱などの影響は一巡し、業況は最悪期を脱しつつあるとしているが、今上期の低調な需要動向などを踏まえ17年3月期を通期連結営業利益で会社側計画の415億円(前期367億7400万円)に対して従来予想の452億円から403億円へ、18年3月期を498億円から447億円へ引き下げている。

●ストップ高銘柄
 フォーカスシステムズ <4662>  509円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 インスペック <6656>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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