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【経済】(中国)国民の6割が“イヌ肉祭”に反対、「法律上アウト」の指摘も


中国広西チワン族自治区の玉林市では毎年夏至(今年は6月21日)の夜、イヌ肉と同市名産のライチを食べて健康を願う「ライチ・イヌ肉祭」が行われる。これに対して動物愛護団体や国民の間では、「人間のパートナーであるイヌを食べること」に対する反対の声が多い状況だ。最近の調査では、国民の64%がこの祭りを「取り締まるべきだ」と答えた。新華網が19日付で伝えた。
調査はコンサルティング会社の北京零点指標信息咨詢がインターネットや電話を通じ、中国各都市と農村部の計2000人を対象に実施した。「イヌ肉の売買は全面的に禁止するべきだ」との答えが52%、「玉林のイヌ肉祭は中国の名誉を汚すものだ」と答えた人が62%に上った。
中国ではイヌ肉を食べることへの反感が大きくなっており、今年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で議員が提出した「イヌ・ネコ肉の流通禁止を定める法律制定」の提案には、ネット上で800万人以上が賛成の声を上げた。
食用となるイヌのほとんどは人に飼われていたところを盗まれたもので、学者は「窃盗や殺害は違法だ」と指摘する。また、農業部は2013年に発表した規則で「イヌやネコを運ぶ際には検疫証明が必要」としており、偽造の証明書を使って輸送することも規則違反に当たる。さらに、イヌを捕まえるために毒物を使うことがあるため、食べた場合のリスクは大きいという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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