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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 15,900円~16,300円。

 米ダウ平均は、公聴会でイエレン議長が追加利上げについて、慎重な意見を発言したことを好感し、買い優勢から指数は上昇したが、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を前に、依然残留派と離脱派の支持率が拮抗している不安感から、上値は重く小幅続伸で取引を終了。シカゴの日経平均先物も警戒感から積極的な売買は見送られ、大証の終値に比べ(日中比)45円安と、小幅安で取引を終えていることから、東京市場の朝方は売り先行によりマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、ここ2日間ほど意外高が続いている影響や、英国の国民投票を直前に控えてのポジション調整などにより、上値はやや重い値動きとなることが想定されるが、ドルが今月始めてとなる、1週間の平均値である5日移動平均線(104円35銭前後)を上抜いてくる公算が高いなど、円高傾向に一服感が見られることから、下値は比較的底堅く推移すると予想される。

 テクニカル的には、昨日の取引で上値を抑えた一目均衡表の基準線(16,240円)が、目先の抵抗線となりそうだが、ここを上抜いてくることが出来れば、雲の下限である先行スパン2(16,432円前後)までの反発も期待出来そうで、下値は転換線(15,915円前後)が支持線として意識されるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、引き続きボリンジャーバンドの-2σ(2,423ポイント前後)~-1σ(2,464ポイント前後)のレンジ内取引が推測され、マザーズは、昨日上抜いた5日移動平均線(976ポイント前後)が本日の下値支持線となり、上値は1,000ポイントの大台回復を目指すことになりそうである。

 本日の予想レンジ 15,900円~16,300円。(ストック・データバンク 編集部)

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