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【経済】(中国)国産GPS「北斗」大幅改良、南シナ海も監視


香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国が独自開発を進める全地球測位システム(GPS)「北斗」が大幅に改良され、領有権をめぐる争いが続く南シナ海の情報収集がさらに効果的に行えるようになったという。
北斗の簡易版システムは、中国本土で販売されるスマートフォンに搭載されている。高度な精密版は、中国当局が情報収集のために活用を始めた。
中国衛星導航系統管理弁公室によると、簡易版の測位精度は現時点で10メートルだが、将来はセンチ単位に改良される見通し。例えば、スマホでタクシーを呼んだ場合、位置を知らせなくても、自分がいる場所に正確に来てもらえるようになるという。
香港紙によると、北斗は米国のGPSと異なり、利用者が端末から直接、衛星と通信して情報収集することが可能。同弁公室によると、中国沿岸部の漁船4万隻に北斗の端末が設置された。
南シナ海に面する中国の灯台も北斗によって遠隔操作が可能で、中国による海域監視能力が高まったとみられている。例えば、灯台付近を航行する各船舶の情報が直ちに北京に送られる仕組みで、中国の漁船がトラブルに巻き込まれれた場合、当局は迅速に対抗措置を行えるという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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