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【市況】東京株式(前引け)=朝安後切り返す、円高一服で買い戻し誘発

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 21日前引けの日経平均株価は前日比81円32銭高の1万6046円62銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は8億3249万株、売買代金概算は8069億9000万円。値上がり銘柄数は1083、対して値下がり銘柄数は704、変わらずは169銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、売りに押される展開でスタートしたが、前引けはプラス圏に切り返した。前日の米国株市場はNYダウ、ナスダック指数ともに上昇したものの、外国為替市場でドル安・円高が進行していたことで、朝方はこれが嫌気された。しかし、売り一巡後は下げ渋り、寄り後10数分で底を入れ、その後は一貫して戻り足に。取引開始後に為替が円安方向に押し戻され、これに連動する動きとなった。英国EU離脱の是非を問う国民投票を23日に控えるが、日経平均1万5000円台は離脱を事前に織り込んだ水準とのムードが広がり、売り方の買い戻しを誘発した部分もあった。前場の売買代金は8000億円強と低調が続いている。

 個別では円高一服で村田製作所<6981>が商いを伴い上昇、ソニー<6758>もしっかり。第一三共<4568>は自社株買いを材料に大幅高、小野薬品工業<4528>も堅調。平和不動産<8803>が大きく上値を伸ばし、gumi<3903>も物色人気に。JAC Recruitment<2124>が買われ、タカラレーベン<8897>、日機装<6376>の上げ足も目立つ。半面、富士重工業<7270>が軟調、オリンパス<7733>も冴えない。日本製鋼所<5631>が大幅安、日本ペイントホールディングス<4612>、THK<6481>も下落した。ラウンドワン<4680>、さくらインターネット<3778>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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