市場ニュース

戻る
 

【市況】21日の株式相場見通し=1万6000円を挟んでもみあい、円高進行を懸念し買い手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は、きのうの大幅続伸への反動から利益確定の売りが想定されるものの、一方で買い戻しの勢いもある程度継続することが予想される。外国為替市場での円高・ドル安傾向もあり、日経平均株価は、1万6000円を挟んでもみあう推移となりそうだ。21日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=103円80銭台と前日に比べて円高・ドル安での推移となっている。

 20日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前週末比129.71ドル高の1万7804.87ドルと反発した。英国による欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関して、最新の世論調査の結果などから離脱への懸念が後退したとの受け止めが広がり、投資家心理が改善し買いが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前週末比36.876ポイント高の4837.214と反発した。

 日程面では、M&A(株式譲渡・事業譲渡・合併などの組織再編・資本提携など)の仲介業務およびこれに付随する業務を展開するストライク<6196>、フィリピン子会社を活用したシステムソリューションの提供および医療情報システムのソフトウェア商品の開発・販売などを手掛けるAWSホールディングス<3937>の両社が東証マザーズに新規上場する。

 このほかに、日銀金融政策決定会合要旨(4月27~28日開催分)、5月の粗鋼生産、5月の全国スーパー売上高に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均