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【材料】東京楽天地---『東京楽天地浅草ビル』と『まるごとにっぽん』で収益拡大

楽天地 <日足> 「株探」多機能チャートより

東京楽天地<8842>は、映画興行で創業し、現在は不動産賃貸、ビルメンテナンス、温浴、フットサル、飲食など多角的な事業経営を行っている企業。

同社の魅力の1つとして、100%子会社の(株)まるごとにっぽんが運営している、『まるごとにっぽんプロジェクト』が挙げられる。このプロジェクトは、47都道府県の「ふるさと」が一堂に会するをキーワードに、全国の特産品や隠れた名産品を日々紹介しているものだ。これは、施設に各地の「モノ」を集めるだけの単純な商業集積ではなく、地域貢献や震災復興×ビジネスという視点で構築されている点が特徴的であり、次世代に日本の伝統や食文化、製品を繋げていくことも1つのミッションとしている。

足元の業績は16年1月期で、売上高が前期比2.4%増の93.64億円。営業利益、経常利益については、前期比で大幅減益となっているものの、昨年12月に完成した「東京楽天地浅草ビル」開業に伴う関連費用の増加によるものである。

まるごとにっぽんの年間来場者数約370万人を目標としているが、足元上振れている模様であること、ドトールコーヒー シャポー本八幡店の営業再開、ドトールコーヒー 錦糸町店のリニューアルオープン、東京楽天地浅草ビルのホテルや遊技場からの賃貸収入などがプラス材料となっている。その結果17年1月期の連結業績予想は、売上高が前期比12.1%増の105億円、経常利益は同比25.6%増の15億円、当期純利益は比10.4%増の9億円を見込んでいる。

《TN》

 提供:フィスコ

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