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【経済】(中国)東風日産の新施設完成、スマート工場や開発センターなど

日産自 <日足> 「株探」多機能チャートより

東風日産乗用車公司が広東省広州市で建設を進めていた開発・人材育成を行う3大施設がこのほど完成した。「東風日産先進工程技術センター」、「啓辰造型センター」、「東風日産大学」で構成され、施設総面積は8万6000平方メートル。2年をかけて総額5億人民元(約79億5000万円)で建設されたという。網易汽車が伝えた。
「東風日産先進工程技術センター」は、東風日産の「スマート製造」戦略の要。スマートエコ工場、製品同時開発、専門人材育成の3大機能を備える。今後は同施設に新車開発業務を集約。新型車の開発ピッチをこれまでの数倍の年間5モデル以上へと引き上げる。さらに毎年2モデル以上の試作を進め、新モデル投入サイクルを短縮させる構えだ。
また、最新の生産技術や設備を導入。3Dプリンターやロボットなどを積極採用し、エコでスマートな生産プロセスを実現させる。
一方で「啓辰造型センター」は、東風日産の自主ブランド「啓辰(ヴェヌーシア)」の造型・設計に特化。エクステリア・インテリア設計や、色彩・材質開発などを進める予定だ。日産の世界6大設計拠点と並ぶ最新のテクニカルセンターとなる。神奈川県厚木、米カリフォルニア、英国に置く各開発センターと同等の位置付けだ。
合弁自主ブランドに特化した開発センターが設けられるのは、中国自動業界で初めて。「NISSAN」ブランドとは独立した施設として、「啓辰」の開発プロセスを一本化し、自主決定権を持たせた。
東風日産乗用車公司は、日産自<7201>と東風汽車集団(489/HK)との中国合弁。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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