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【特集】ピクスタ<3416>---デジタル素材のネット販売好調、売上高・営業利益ともに四半期ベースで過去最高を達成

ピクスタ <日足> 「株探」多機能チャートより

ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』6月16日放送において、ピクスタ<3416>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
(話し手:フィスコリサーチアナリスト 飯村 真由)

Q、どういった会社でしょうか。
デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」の運営を行っている企業で、2015年9月に東証マザーズ上場を果たしました。デジタル素材とは、広告等のコンテンツ制作で使われる写真・イラスト・動画等の素材のことで、最近ではインターネットメディアにおける活用が飛躍的に増加しています。古俣社長はクリエイティブな才能は評価されるべきだと考え、インターネットを通じて誰もが“いい写真”を活かす機会を提供する事業を思い付いたのだそうです。

Q、強みや成長戦略について教えてください。
ピクスタの強みは圧倒的な国内素材数を保有していることで、1790万点以上の素材を販売しています。20万人弱のクリエイターが登録しているため1日1万点以上の素材投稿があり、単品販売の月間購入者数は5万人を超えています。2014年に導入した定額制プランも好評で、3月末時点の契約数は769件(前年同期比179.6%増)まで増加しています。写真・イラストの単品・定額制販売の安定的な成長に加え、需要が拡大している動画販売の強化、シンガポール・台湾・ベトナムに拠点を置く海外展開の加速がピクスタの成長戦略です。

Q、業績についてはいかがでしょうか。
今年2月、無料でダウンロードできるチラシテンプレート素材の提供を開始し新たな会員獲得に成功した他、サイトリニューアルによりSEOが改善しサイトへの流入が増加したことで、16年12月期第1四半期決算は売上高4.36億円(説明会資料によると前年同期比35.6%増)、営業利益0.65億円(前年同期比40.4%増)と大幅な増収増益で着地。売上高・営業利益ともに四半期ベースで過去最高を達成しました。通期計画では売上高17.26億円(前期比24.4%増)、営業利益1.82億円(前期比31.6%増)と2桁の増収増益を見込んでいます。通期計画に対する営業利益の進捗率は第1四半期時点で35.7%と順調な推移となっています。

Q、新規事業も積極的に展開しているようですね。
今年2月、既存事業での強みを活かした新規事業として出張撮影マッチングサービス「fotowa(フォトワ)」をスタートしました。ライフイベントの際、撮影して欲しい場所にフォトグラファーを呼ぶことができるサービスで、写真館でのフォーマルな記念写真よりも自然体の写真が好まれる傾向があるため好評のようです。今後も既存事業から生まれたキャッシュフローを新規事業に投資し、さらに成長を加速させる方針ですので、顧客基盤拡大のための施策や新サービスの展開なども注目ポイントといえるでしょう。

《TN》

 提供:フィスコ

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