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【経済】日米の注目経済指標:イエレンFRB議長の議会証言で7月利上げの有無を見極める


6月20日-24日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■21・22日(火・水)午後11時開始予定
○(米)イエレンFRB議長の議会証言
前回(今年2月10日-11日)の議会証言では、インフレ見通しに影響を与える賃金の伸びについて「現時点で暫定的なものだが、賃金の伸びの兆候が表れており、 労働市場の進展が続けば、賃金をめぐる進展も加速すると期待している」との見解を表明した。
また、追加利上げについては、「金融政策はあらかじめ決められたコースをたどるわけでないことを明確にしたい。金利動向は景気見通しに影響を及ぼす可能性がある」と指摘している。今回の議会証言では昨年12月以来、利上げを行っていない理由などについて質問される可能性があり、イエレン議長の答弁が注目される。

■22日(水)午後11時発表予定
○(米)5月中古住宅販売件数-予想は555万戸
参考となる4月実績は、前月比+1.7%、年率換算で545万戸。市場予想の540万戸程度を上回った。販売価格の中央値は前年比+6.3%で住宅価格は堅調に推移している。5月については、4月に増加した反動でやや減少する可能性は否定できないが、予想通りならば、中古住宅市況はまずまず好調であると判断される。

■23日(木)午後11時発表予定
○(米)5月新築住宅販売件数-予想は56.5万戸
参考となる4月実績は年率換算で61.9万戸となり、市場予想を大幅に上回った。販売価格の中央値は32.1万ドルで前月比+7.8%の高い伸びを記録した。5月については、4月に大幅増となった反動が出る可能性があるが、労働市場の改善は新築住宅の需要増につながっているとの見方もあり、販売件数が大幅に減少するとの見方は少ない。市場予想は妥当な水準か。

■24日(金)午後9時30分発表予定
○(米)5月耐久財受注-予想は前月比-0.8%
参考となる4月実績では、輸送機器の需要増加によって前月比+3.4%となり、市場予想の+0.5%を大幅に上回った。ただし、機械需要の低迷によって民間設備投資の先行指標となる非国防資本財(航空機を除く)の受注は、前月比-0.6%で予想に反して減少した。5月については、全体では4月に増加した反動で減少が予想されているが、非国防資本財(航空機を除く)の受注はやや増加する可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、20日(月):(日)5月貿易収支、23日(木):(米)6月マークイット製造業PMI、(米)5月景気先行指数。

《FA》

 提供:フィスコ

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