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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月17日

 17日の市場は日経平均が反発。終値は前日比165円高の1万5599円だった。昨日の大幅安の反動に加え円高の動きが一服していたことから、序盤の日経平均は一時340円高(1万5774円)まで上げ幅を広げていた。中盤以降は買い戻し一巡感から徐々に下値切り下げへ。週末とあって投資家の動きも鈍く、結局は上げ幅を半分程度に縮めての引けとなっている。来週の英国国民投票の結果を見るまでアク抜けはできないようだ。

 昨日の米国市場は英国のEU離脱問題に揺れながらもダウ平均は6日ぶりに反発した。序盤は日本や欧州の株安を受けてダウ平均が170ドル近く下げる場面があったが、英国でEU残留派議員が射殺された事件をきっかけに、残留同情票が集まるとの思惑から相場はプラス圏へ戻して終えている。さて、英国のEU離脱懸念による混乱がやや落ち着いてきたところで、東京市場も本日は売り方の買い戻しが先行するなどリターンリバーサルの動きとなった。円相場も1ドル=104円台後半まで一時下落。まるで英国がすぐに離脱するかのような昨日までの動きはやや行き過ぎと映ったようである。日米欧の中央銀行が緊急のドル資金供給を決めたことも功を奏した模様。それでもこの問題が解決したわけではないので、やはり後半相場は上値の伸びを欠いてしまった。東証1部の出来高が23億株まで膨らんだのは、大引けに上場投信(ETF)の構成銘柄入替に伴うクロス的な取引が入ったため。実需が戻ったというわけではないようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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